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ワイルド・クエスト-ネイティブアメリカンのフルサバイバル術を読んでの感想

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ワイルドクエストを読んだ。
写真も多く読みやすい。

第一章は感覚を高めることについて書かれている。
確かに現代人は自然に対する感覚が鈍っていると思う。

草食動物たちは肉食獣が自分に視線を定めている
トンネルビジョンで視られることを極端に嫌い
その視線を肌で感じるという

これは女性だと肌で視線を感じる感覚は鋭そう。
どこ視てるかわかるなんていうけど
あれは本当だろう。

トンネルビジョンという概念を知ることによって
女性の視線に対する肌感覚はそういうことかと合点がいった。
つまり女性は肉食獣(この場合は男)の視線に常日頃から晒されていることによって
男性よりも感覚が鍛えられているかもしれない。
逆に男は意図的に感覚を鍛えるトレーニングをしなければ
自然の感性が養えていないかもしれない。

フルサバイバルについて

読んだ感想としては、文明の利器がなければ
到底サバイバルできる気がしないということだ。

サバイバルの優先順位としては
1.空気
2.体温
3.水
4.火
5.食
この順番らしい。

空気はよほどのことがない限り存在するので
実質的に行うとすると2.体温からだろう。

そのため第一にシェルターを確保することから
フルサバイバルでは、落ち葉にそのまま埋もれて体温を確保して寝る方法
枝を組み落ち葉を被せる方法が紹介されていた。
どのみち落ち葉まみれは避けられなさそうだ
枝を組むのも大きく組めば保温性が落ちるから
体が入るくらいのギリギリの狭さみたいな

何はともあれ第一に体温を確保するための
シェルター作りが重要だとわかった。

まずは水を探したくなるのもわかるが
水を探して見つからなかった時に
夜を過ごす必要がある。
そんな時に体温低下して体調不良になるのは確かに避けたい。
まずは風を防ぐシェルターが重要だとわかった。
仮に落ち葉に埋もれるにしても
それなりの量の落ち葉を集めなければならない。

3.水これが重要なのはみんな知ってるが
サバイバルでは水がそのまま飲める保証はない
上流に動物の死骸があれば汚染されている可能性がある。

サバイバルで水に当たることは死を意味する
そこで煮沸して飲む必要がある。
そのために器がいる、沸かす火がいる。

ある意味で3.水と4.火は順番こそあれど
両方必須ということかもしれない。

確かに火を先に用意しても水を探している間に火が消える
それなら水の場所を突き止めてから火の順番になる。
なので3.水、4.火なのだろう

フルサバイバルではナイフが使えないので
石器を作って使うことになる。

そしてヤカンとかもないので器も作る必要がある
しかし、木の器は火にかけられない。
竹なら水を入れて火にかけてもいいらしいが…
水を煮沸するにも知恵がいりそうだ。

5.食
正直、獲物が取れたとしても
それをどう食べていいかわからない
寄生虫とかも心配だから肉は焼けばなんとかなるだろうが
じゃあその肉はどう用意するっていう
仮に獲物を罠で仕留めたとしても
捌けないんじゃが
どう捌いていいかもわからん
そうなると比較的足とか背中の方が食べやすいのかな

キノコは論外、食べられるキノコかわからん
仮に9割型これはいけそうだと思っても
そっくりの毒キノコの可能性もあるわけだし

草もどれが食べられるかわからん
毒草もあるからたんぽぽとか
確信が持てそうなのしか食べられる気がしない。

そう考えると昔の人ってすごいなと。
多分データの積み重ねなんだろうけど
この草は食べたやついたから平気だとか
あの草は食べた奴が調子悪くなったとか
そういう知恵の積み重ねはあったんだろうなぁ。

文明の利器なしのサバイバルはできそうにない
百歩譲って落ち葉に埋もれて寝ることはできても
水を探すことができても
火が起こせない。

昔の人は火起こしできてすごい
江戸時代くらいからは火打ち石が流通してたみたいだけど
それより昔は稲作が盛んになっても
火打ち石は庶民も扱うって感じじゃなさそうなのに

摩擦で火種を作るとか誰が考え出したんだろうねホント

というわけでワイルド・クエストを読んで
あっ、サバイバル無理だわってなった。

実際問題、無人島に漂流でもしない限り
文明の利器がない状況に放り出されることはそうないだろう
電気、ガス、水道のインフラが使えなくなったとしても
建物まで消し飛んでしまうことはない。
つまりシェルターの役割の家は残るはず。
文明がなくなって社会がどうなってるかはわからんがね

水も川があり、火もライターとかを活用すればなんとか?
そうなると最後に食が一番のネックになりそう。
自然が減った今、人類が満足に食べられる野草や獲物は町中に転がってない。

現代社会でサバイバルとなれば
一番困るのは食かもしれないな
自給自足もできないし
有事になってから農業を始めようにも土地はなく
人の畑で好き勝手作物を作ることもできない。
太古の昔ならコンクリで舗装されてないから
家の裏の土を畑にとかあったかもだが

もう人類は自給自足で生きていくのは
大半の人には無理かもしれない。
でも自給自足の生活には憧れるなぁ…
簡単なことではないけどね

この本から得た一番の学び

本書から得た一番の学び
それは決してサバイバルむーりーということではない。

一番の学び、それは自然と同調する静寂のメディスン

実を言うと今まで瞑想のやり方がわからなかった
ビジネス書を読んでも経営者が瞑想してるとか
瞑想には瞑想できる場所が必要みたいなこと書いてたけど
肝心の瞑想はどうやるかわからなかった。

もちろん経営者なら頭を空っぽというか
日々のタスクを忘れるだけでも
自問自答から新たな道やアイデアが見つけられるだろう。

だが、そうじゃない場合は
瞑想とは何をするのか?
目を閉じてそれっぽくするだけじゃダメだよなぁ
と常々俺は思っていた。

そこで出会ったのが本書の静寂のメディスンだ。

よく瞑想で内なる声を聞くとか
宇宙とつながる的なこと書いてあるのを見るが

それは静寂のメディスンで近づけるかもしれない。

本書には静寂のメディスンを身に纏う方法が記されていた。

1.コマンドブレスを行う
椅子に座っても横になっても構わないので
リラックスした姿勢を取る。
呼吸が浅くならない姿勢だ。
次に鼻から息を強く吸って強く吐く。
その時に自分の周囲には素晴らしい空気が漂っているイメージを持って
吸う時にその素晴らしい雰囲気を全身の毛穴から体に送り込む
思いっきり息を吸ったら、数秒息を止めて体を硬直させる
そして、怒りや疑い、悲しみなどネガティブな考えをすべて息と一緒に一気に口から吐き出す。
こうして体の硬直と脱力のギャップを感じ体をリラックスさせる
これを3回繰り返し、最後の一回は体をかすかに硬直させる程度にして
息を最後までしっかり吐き出す

2.空の容器になり、全身を青くて心地の良い液体で満たす
自分が空の容器になったとイメージして、体の中に青白くて生暖かい液体が自分を満たしていくイメージを持つ
足の指先から、足、踵へとゆっくり満たしていく
満たされた部分は暖かく心地いい。
それがさらに力を抜いてくれてリラクゼーションへ誘う。
液体が筋肉の中心部、内臓の奥、骨の髄までしっかり満ちていくイメージを持ちながら
更に脚、腹、胸、肩までいったら今度は両腕にも流し込む
顔、脳の奥も液体で満たす。顔は日頃から緊張している部分なのでよりリラックスして液体をていねいに流し込む。

3.体の外に光の繭を作り出す
液体が入り切らなくなると、今度は体の外に染み出して
外側に光の繭を作り出す。
その光の繭に包まれると大きな安心と安全を感じる
安心感でリラックスが助長され、体はどんどん重くなる
地球が自分のことを愛してくれていると想像し
自分の存在感の重みを感じる。重くてけだるい気持ちよさを味わう。

4.自由を感じる
坂を登りきったかのように、あるときを境に急に体が軽くなる。
力がどんどん抜けていき、鳥の羽のように体が軽くなる
そして体が宙に浮かぶ。
そのまま羽根になって自分が気持ちいと思う空を、風に乗って旅をする。
人は本来自由な存在である。この果てしない空を旅し
自由であることの素晴らしさを味わう。

5.ブレス・トゥ・サレンダー
サレンダー、つまり降伏する呼吸を行う。
自然には何一つ敵わないので、自然に任せ
自然と一体となる感覚を持つ。長く静かに息を吸い
軽く止めてからため息のように長く息を吐く。
これを3回繰り返す。吐く時にトンでいる羽根である自分が一気に透明になり
空気と一体化するイメージを持つ。繰り返すたびに
自分がどんどん透明になり、最後には自然と同調する。

これが静寂のメディスン。
この静寂のメディスンを纏えば
内なるヒーラーの声を聞くことができるらしい。

よく瞑想で内なる自分と対話とか
宇宙と対話という話が出てくるが
まさにそういうことなのだろう。

今まで自分は瞑想とは何か知らなかった。
知らないからこそ、単に目を閉じているだけでいいのカナ
みたいに思っていたのだが
静寂のメディスンを見て、これが瞑想かと合点した。

この静寂のメディスンを意識したい。
これが自分の瞑想の型になると思う。

ビジネス書は瞑想のやり方本ではない
ただ、成功者は瞑想しているということが書いてあるだけ
その時の様子を書いてくれていても
どうやって瞑想に導入するかは書いていない。

ある本では瞑想用の茶室みたいなのがある人もいた。
仮に簡単なやり方を書いてくれていたとしても
静寂のメディスンほど詳細には書いていない。

静寂のメディスンも深呼吸をしましょうってだけだと
本質には迫れない。
自分の周りには素晴らしい空気が漂っている
息を吸う時にその雰囲気を全身の毛穴に取り込む
吐き出す時はネガティブな感情を一気に吐き出すイメージ
吸ったら息を止めて硬直して吐き出してリラックス
こうして具体的なことが書かれていると
なるほどと実践しやすい。

世の中には具体的すぎるとわかりにくくなることと
具体的でないとわかりにくいことがある。
抽象的なことは応用が聞く分野では手間が省けて良いが
まったく知らない未知のことは
具体的な支持があったほうが実践しやすい。

コマンドブレスも単に深呼吸をするという表現だけだと
本書に書いてある呼吸には辿り着けない。
これくらい詳細に書いてくれていたほうがありがたい。

本書には感覚瞑想というのも1章にある。
これは自然を感じ取るための瞑想方法で
自然の中で行うやり方だった。
自分の内側よりも外側を感じ取る瞑想が感覚瞑想

逆に静寂のメディスンは内側に意識を向けている
そして最後には自然と一体化し
内なる声や宇宙の声を聞ける状態にしていると言えよう。

本書ではこの瞑想のやり方が大いなる学びだった。
静寂のメディスンを無意識に行えるようになりたい。

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