異世界転生、異世界転移なんでもいいが
今いる世界とは別の世界で
チートな能力とか現代の知識で無双するというやつ
みんな生まれ変わり願望があるんだなと思ってた
よほど現実に希望がないのかと
まだ巻き戻りの方が自分の人生をやり直すという点では
今の自分を受け入れてるのではないか
みたいに考えていた。
最近は漫画アプリが色々流行ったおかげで
毎日コツコツ読めるようになったから
色々と読んで見てる。
web連載は最初の方と最新あたりは無料で
公開期間過ぎたのは有料って感じだったが
漫画アプリは最新話あたりは有料で
それ以外は時間回復で無料というのが増えた。
中にはクソツマンネーって読むの辞めるのもあるが
面白いものは面白い
最近はあまり恋愛色が強いと無理だが
女性向けの作品も読んでみたりしてる
そこで気付いたことがある
どの作品も主人公は突出した力を持っていて
でも色々な困難があり乗り越えて
めでたしめでたしみたいな感じ
まぁ、山あり谷ありは物語の王道ではあるのだが
何かしら問題が起きるが乗り越えるのは同じだ
それがチートな力で楽々乗り越えることもあれば
それなりに拮抗して乗り越えることもある
俺はこうした作品が好きな人たちは
ある種、現実への逃げの逃避手段だと考えていたが
色々と読んでいる間に考えが変わってきた。
これは現実に立ち向かうために読んでいるのだと
もちろん、こんなの読んだところで
現実を変えるほどの行動を起こせるパワーはないだろう
言うなれば止まり木なのだ
現実という過酷な世界で痛めた羽根を休める
そんな止まり木ではなかろうかと思えてきたのだ
そう、本当に現実がイヤで逃げ出したいのなら
自ら命を断つ人たちがいるように
現実そのものを終わらせてしまう手もある
だが、世の中そこまで現実を嫌っている人はいない
確かに現実サイコー!って思えてないのかもしれないが
命を断つほどじゃないと大多数は思っているはず。
だから物語の中だけでも
主人公が恵まれた力で困難を乗り越えて
仲間や恋人に恵まれて
そうした物語から、また明日を生きる活力を
得ているのではないだろうかと考える。
実際問題、昔の未来志向の漫画に比べれば
別の世界で幸せにってのは後ろ向きだろう
未来はこうだったらいいなという理想よりも
別の世界で幸せになれたらなぁという方向になっているのは否めない。
それだけ人々が将来を明るく見られないということだ
自分自身もそこはよくわかる。
俺自身なろうを見下してた面はあるけれども
実際に色々と読んでみて
あぁ、これが現時代における人々の好み
物語による癒やしになるのも非常に納得できた。
やはりどの時代も人々の心が求めるものが主流になる
作られた流行は早々に廃れるが
本当にニーズがあるものは簡単には廃れない。
テンプレすぎて薄っすい話は本当につまらないが
ほーなるほどなるほどと感じるのは面白い
それも俺が初見なだけで、似たような話は転がってるかもだが
悪役令嬢に転生して二度目も悪役令嬢で
前作の話の20年後の続編でみたいな
それだけでなく色々な乙女ゲーが混ざってる感あって
友達になる令嬢も別の悪役だったり
普通は転生者ってのは隠すものだけど
義理の母が転生者であることをお互いにわかったり
20年前のメイドや兄に前世を気づいて交流を持てたり
前世で断罪した王子(現国王)
後に断罪が冤罪であったとわかるが時既に遅く
後悔していた王が亡くなる直線に
和解というか区切りをつけたりと
こうして文章で書くと伝わらんのだが
前世や前前世や友達を他の乙女ゲー悪役だったりと
色々と複雑になりそうな世界観で
まぁ、色々と納得いく形で着地したんじゃないと
割と関心してしまった。
恋愛色もさほど強くなく
友人たちとの交流も多かったので
抵抗なく読めた。
最後に告白して付き合うのが最終話というのも
少年漫画の恋愛もの的だった。
シナリオに重きを置いて付き合うのがゴールというのは
過度に女性向けの恋愛を見せつけられないので助かる
作者の方は3年前に亡くなってしまったようだが
本当に話を考えるのが好きな方だったのだろうな
断罪された悪役令嬢は続編の悪役令嬢に生まれ変わる
面白い作品でした。
なんというか本当に映画とか小説が好きな人が書く話
そういうのが読めるなら媒体や形式は問わない気がしてきた
もちろん俺は文学を語れるほどの人間じゃない
むしろ本読んでない方だ
本を読み始めても文学よりも
ビジネス書の方が多いくらいだし
俺にとってはどれも新鮮に見えるだけかもしれない
それでも自分が面白いか面白くないかはわかる
色々と触れてみるってのは大事だな
漫画も途中までは読んでいても
なんかつまんなくなってきたな
って作品は読むの辞めるし
面白い作品は次が気になって仕方ない
やっぱ話、そしてシナリオの見せ方
そういうのが大事なんだねぇ
薄っぺらいキャラでモテモテとかクソつまらん
それだけは確かだと思った。
これからの世の中はAIシナリオライターも出てくるだろう
どこまでAIが人の心を動かすものを出せるのだろうか
個人的には何だかんだで引き込まれる話ってのは
人間の脳から生まれるのではないだろうかと思う
絵と同じで話にも魂ってのは宿る
数値化できないそういうのを人は魂を魂で感じるはず
少なくとも俺はそう信じてる
これに関してはギィ・リブこそが俺の意見そのものかな
一流の贋作絵師が絵に魂を込めることこそが
一番難しいと言ったのであれば
本物そっくりの技術の先に要求されるのが
その領域になってくるのは間違いない
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